偽デジタル写真屋日報@はてな保管庫

はてダ終了に合わせてログ移行させました。ところどころリンク先が死んでるかもしれませんが仕様です。

「モノクロ・インクジェットプリントの可能性を探る! 〜インクジェットVS銀塩プリント〜」

写真工業誌の編集長の方が講師となってインクジェットによる光沢モノクロ出力についての話を。以前雑誌で組まれた特集を再度講演という形で再現したような感じでしたね。

今回の収穫

  • 同一の原稿からの出力見本を手にとってたくさん見ることが出来たのが最大の収穫。特に黒白印画紙にラムダ出力したものなんて早々見られませんから。
  • グレーインクを持っていないPIXUS 9900i/iP9910によるモノクロ出力が思ってたより良く刷れていたことに感心。紙によってちょっと色が暴れそうでしたが、それでもちゃんと階調表現できていたのは偉いですねえ。
  • あとPIXUS Proの出力見本もありましたがこれもかなり頑張ってる感がありました。
  • 写真用光沢紙の「RCくささ」って銀塩用のそれよりもきつい感じがあるのは気のせいでしょうか?「バライタ光沢紙自然乾燥風」に出せるインクジェット紙ってないのかなあ。
  • インクジェットである以上どうしてもしんどいのが「インク盛りました風に見えてしまう表面仕上げ」。染料機なら比較的マシでしたが、光沢の強い紙に顔料系で刷ると額装でもしない限りはちょっと嫌な感じが残りますね。
  • クリスピアってどこがいいんだかよく分からんのですが教えて偉い人。あの光沢感はちょっと下品。

講演の中で印象に残った話

  • ラムダのようなレーザー出力用印画紙って一般引き伸ばし用と比べて露光時間が圧倒的に短いので乳剤の特性がかなり違うんですね。黒白用のレーザー向けペーパーは以前AGFAが作っていたのですが以下略。現在だとILFORD製のものがあるようです。
  • インクジェットで刷ることが増えてくるならギャラリーの展示用光源は自然光ないし蛍光灯にするべきじゃないか?という話。確かに白熱灯ベースだと光源の影響がでかいからいっそ光源を、というのは確かに正しいかもしれません。ギャラリー側からすれば「蛍光灯なんて雰囲気でねえよ!」って一蹴されそうな話ではありましたが、考え方の一つとしてこれはこれでアリかも。