偽デジタル写真屋日報@はてな保管庫

はてダ終了に合わせてログ移行させました。ところどころリンク先が死んでるかもしれませんが仕様です。

PIE2009レポート

いささか旬を過ぎてしまった感もありますが箇条書きでざーっとまとめておきます。
以下長くなるんで続きを読む記法で。

ラボ機材関係

FUJIにしてもNORITSUにしてもすっかり展示のメインはドライプリンタとドライプリンタならではの派生商品(フォトブックなど)一色になっていました。すっかり写真屋というより軽印刷屋の提案形態なのはいいのかそれで。
こういう提案をしておきつつ「インクジェットもいいけど写真プリントじゃないと長く保存できないからだめだよね(はぁと)」みたいな小冊子を置いたりしてるのは正直欺瞞以外の何者でもないと思うのですがどうか。ここ数年迷走具合がひどかったけど今年は特にひどいぞ。言ってることとやってることくらい統一させようよ…。
あとFUJIが3D系の提案を多めにしていました。3Dポートレートなんてのを提案してましたがこれ果たしてどこに需要があるんだろう…。キャバクラ看板とかかなあ。謎すぎる。

NORITSUのドライプリンタを使用したフォトブックの提案。仕上げは綺麗ですがこれって印刷物の範疇だよなあ…。

ウイルス対策の啓蒙パネル。やはり水面下で結構食らってる事例がありそうな気がしますよこれ。


3Dポートレートレンチキュラー加工された出力って家に飾るにしてもちょっと微妙なんじゃないかと思うのですが。

カメラ関係

NとCはブースごと華麗にスルーしました(ぇー)。だって興味ねえし。なのでそれ以外のメーカーで気になったものを。

GE
いや予想外に本気だここ。まー確かにデジカメとしての洗練具合は日本のメーカーにちょっと譲るところはあるものの、外装の仕上げ(特に塗装仕上げが上手い)や普段使いの使い勝手はかなり頑張ってます。「エントリー機はとりあえず日本のメーカーで安定」とも言えなくなってきたのかもしれません。あと面白かったのは自動パノラマ作成。他社にも似た機能はだいたい入ってますが、「指示通りにカーソルを合わせるだけで自動でレリーズされてパノラマ画像が完成」というインターフェイスの洗練ぶりは一見の価値があります。
PENTAX
K-m oliveがガンプラにしか見えない塗りだった件。
SIGMA
DP2は良さそうっすね。相変わらず速くはないインターフェイスではありますが、DP1に比べたら格段に頑張ってる感。
OLYMPUS
E-620はちょっと華奢すぎる印象がありますなあ。でも小さくて全部入りなんで店頭でのアピール力は強そう。あとは昨年もあった耐衝撃デモが2mに進化してて吹いた件。これ以上耐衝撃性能が上がったら脚立とか用意しないといけないんじゃ。
Kodak
Zx1はやっぱり面白そうなんですが、係の人に聞いてみると「反応が真っ二つなんですよねー」とのこと。「携帯の動画で良くね?」っていう人に対してどうアピールするかが鍵ですかねえ。


GEのコンパクトデジカメ。店頭で見かけたら触ってみることをおすすめ。

K-mの色違い2種。


Kodak Zx1。携帯よりちょっと大きいくらい。一部の人には持った瞬間にわくわく感が得られると思うのです、が。

AGFA PHOTOのコンパクト機たち。

耐衝撃防水モデルも。背面デザインはどう見てもμでした。

xiaoの展示がたいへん可愛くてですね。

YASHICAの防水モデル。すげえ華奢に見えたんですが大丈夫かこれ。

フィルム関係

Ektar100のブローニー判は5本パック売りが基本になるとのこと。PORTRAと一緒ですね。あとサイバーグラフィックスさんとこでKentmereのフィルムが出てました。やぱ黒白は海外の方が元気いいのかなー。

Ektar100 120判パッケージ。

Kentmereのフィルム。右の箱は長巻きですかね?ちゃんと確認しておけば良かった…。

デジタルフォトフレーム

FUJIのASV液晶を使ってる奴はちょっといい感じです。視野角が広いので結構実用になりそう。あと面白かったのはKodakブースにあったスキャナ内蔵フォトフレーム。実用性はともかくとしてアイデアだけは買いたい所存。

スキャナ内蔵フォトフレーム。4x6判(ポストカード判相当)まで入力できるそうです。

その他気になったもの

mt foto
マスキングテープ屋さんが持ち込んでいた和紙ベースの弱粘着テープ。パーマセル対抗として要注目かと。
Sphere
どう見ても100円ショップのプラ容器ですありがとうございました(ぇー)。汎用と聞いてたのでうちの120Jに付けられたら面白いかなーと思ってましたが、さすがに大型クリップオンストロボがぴったりって感じでしたので自作を検討することにします…。
オートマチック・フォトグラファー
顔認識撮影とモーター内蔵雲台を組み合わせて勝手に撮影してくれる装置。これAIBOに載せたら面白かったんだろうになあぽわわ。
ClipChip
フォトブック派生商品というかなんというか。名刺サイズの写真集という使い方の他にQRコードやコメントの埋め込みもできるのでオフ会用写真入り名刺、みたいな使い方をすると面白いんじゃないかと重いました。
携帯サーモグラフィ
値段はさすがに業務用価格でしたがちょっと面白かったので。工事現場での施工チェック用などの用途を想定しているそうです。
簡易フィルムスキャナ
YASHICAなどが提案してるアンダー$100クラスのスキャナぽいもの。「これ要はフォトビジョンの現代版だよねえ」つったら「あーそういえば!」みたいな反応をされたんですがいいのかそれで。しかし画質はともかく入力速度の速さは魅力あるんですよねー。粗セレクトとか「とりあえずWebに」みたいな用途であればこれでいいんじゃないかと。



Sphere一式の写真と取り付け部の拡大写真。ベルト止めなので機種を選ばず取り付けできるぽいですね。

ClipChipの解説パネル。公式ページはこちらに

注文したカードはこんな形状のメール便で届くそうです。


携帯サーモグラフィー。一見トイデジカメかとも思える可愛い外観。


2箇所くらいで展示されてた簡易フィルムスキャナ。生産元は全部同じ気がする…。

アポロチョコぽくて可愛かったので撮ってみた三脚。実用性は謎。

datacolorの色バランス調整用キューブ。これもまた実用性は謎。セッティングを理解しないで使うとハマりそう。


SONYの自動撮影装置。やぱ自走して欲しいなあ。

ここは突っ込んでおきたい

EXEMODEがYASHICAブランドの展示をしているんですけどね、「YASHICAブランド60周年」と銘打ってエレクトロだのフレックスだのを展示してるのは経歴詐称と呼んで差し支えないと思うんですよ。お前らそんな展示するんだったら過去のYASHICA製品のサポートもするんだろうなと小一時間。