偽デジタル写真屋日報@はてな保管庫

はてダ終了に合わせてログ移行させました。ところどころリンク先が死んでるかもしれませんが仕様です。

こんな本を買った

[身近な写真から学ぶ 一歩先への!写真表現入門 (ThinkMap)]
身近な写真から学ぶ 一歩先への!写真表現入門 (ThinkMap)
久門 易
技術評論社 (2010-09-03)

昔買ってさんざん読んだ

藝術写真捏造博覧会
久門易
情報センター出版局 (1995-03-10)

の続編に当たる…のかな。料理方面であたしが愛読してる魚柄仁之助さんの本もそうなんですが、久門易さんの本は入門書であっても単純に「考えなくても本の通りにやればかんたん解決!」じゃなくて「なぜ、どうやってそれが作られたのか考える」という地点に立ったところから書かれているのが非常に好感が持てます。
この本においてもアプローチは同じで、証明写真や家族写真、はたまた遺影などといった写真から「なぜ」を追いかけていって、結果写真表現という奴に対しての知識が深まるという作りになっています。流行りに乗ってカメラを買ってみたけど上手に撮る以前に果たして何撮りゃいいのよ?という人がこれ読んでから一般的な技法書にアプローチしていくと写真の楽しみ方がちょっと深くなるかもしれません。

ちなみに前作(らしい)藝術写真捏造博覧会ですが

過去の名作と言われる写真の贋作(これがまた偽物感バリバリでいいんだ)を作り、その写真とオリジナルを見ながら(比べながらではない)その写真の手法や背景を見つめていくというこれまた非常に面白い本。いまだと古本じゃないと入手できないかもしれませんが、もし手に取る機会がありましたら是非一読を。