偽デジタル写真屋日報@はてな保管庫

はてダ終了に合わせてログ移行させました。ところどころリンク先が死んでるかもしれませんが仕様です。

今月のカメラ雑誌に突っ込む

月カメのレタッチ記事(3人にレタッチさせて結果を比較してる奴)は正直どれも参考にならんと思うんですがどうか。あの紙質で比較できるくらい極端なレタッチを、と編集部からリクエストがあったのかもしれませんけど、過剰補正で気持ち悪い上がりになってますよ。赤くすりゃいいってもんでもないだろうよと。
あと気になったのはアサヒカメラ。つい突っ込み入れるためだけに買っちゃったよ俺の馬鹿!
メインの特集で「今のデジカメのダイナミックレンジはネガフィルム以上」みたいな比較記事が出てるんですが、輝度差の大きい被写体相手にネガとデジカメを"同一の露出設定"で撮影して「ネガの方はシャドーが潰れてるけどデジカメはシャドーをちゃんと再現してる。だからネガ以上にレンジは広い」という方向に持ってくのはちょっとおかしいんじゃないですかね?
このテストから導き出せるのは「デジカメは露出アンダーに強くネガは露出オーバーに強い」ということでしかないじゃないですか。輝度差きついとこでネガ撮影だったら現像押すなりシャドー側で露出拾うなりすればいいだけであって、シャドーが潰れる露出で撮影しておいてネガはシャドー側の再現ができなかった云々って話に持ってくのはちょっとおかしいでしょ。次のページの段階露出による比較でも読み取れる内容も「D3クラスのダイナミックレンジを持ったデジカメであればネガ並みの幅は持っている。ただし得意なレンジは違う」であって、デジカメ優位という結論に持ってくのはちょっと無理筋なんじゃないですかねえ。結論ありきぽい感じがするぞ。
他にも解像の効率のこととか、ちょっと気になる文面がちらほらあってちょっと嫌な感じに。
つか誰だよこの文章書いてんの!と思って調べたら日芸の先生ですか。うーむ…。

そういやこれ書いてる人って

以前ブローニーのスキャンとデジカメを比較して云々て特集記事書いてませんでしたっけかうろ覚え。

あと忘れちゃいけないこと

ベンチマークの観点で言えば階調再現は広ければ広い方がいいって話になりますが、「写真として良いか否か」という観点で言うと必ずしも等号で結ばれるわけじゃない、というのは忘れちゃいかんのじゃないでしょうか。別に広ダイナミックレンジ機をケナす気はないし自分自身K20Dのレンジ拡張のお世話にもなってはいますが、入力した画像を写真として展開するプロセスにおいて必ずどこかで取捨選択しないといかんわけで。
あと解像の話で言えば補完技術の話がすっかり欠落しているのがはどうなのかなとかまあいろいろ。