偽デジタル写真屋日報@はてな保管庫

はてダ終了に合わせてログ移行させました。ところどころリンク先が死んでるかもしれませんが仕様です。

目黒ギャラリーコスモス 玉内公一・平尾秀明「INNOVAの風の色」

プリントオタとしては紙チェックのために行かざるを得ない展示。会場がオープニングパーティの準備でばたばたしてる中見学。

  • Ultra Smooth Glossはかなり好みでした。「自然乾燥させた光沢バライタ」の風合いにかなり近い上がり。黒の情報量をがっつり入れたプリントをしても紙が耐えそうですな。
  • ただ光沢が仇となって光源の影響が出やすいので展示用途だとじゃじゃ馬かも、という話。ただこれって微粒面系光沢では避けられないような気もするんですよね。平滑性を上げれば回避できるかもしれないけど、そうすると今度は紙の魅力が。
  • 余談ですが今ポンドが高いんで並行輸入するよかコスモスさんで買う方が安いそうです。とはいえA3が50枚で2万越えの紙なんでそうそう手が出ませんけど。
  • 他のファインプリント系用紙もそうなんだけど、インクジェット用の「これは!」って思える紙は一般のインクジェット紙に比べて明らかに桁が違う価格帯になってしまうのはどうしようもないんでしょうかねえ?値上がりしてるバライタ印画紙だってもう少し安い気がするぞ。
  • マット系の紙に刷った作品はちょっとシャープネスのかけ方が自分の好みとは合わないかなあ、という感。観賞距離がもう少し遠めならこのくらい強くてもいいと思うのですが。
  • あと前から思ってることなんですが、商業印刷用ならともかくとして銀塩プリントの代替としてのインクジェット出力の場合はそれほど強いシャープネスをかける必要性はない気がするんですがどうか。

…とまあプリントオタらしい見方をしてしまってるんで非常にアレな感想になっちまいましたが、どちらかというと技術デモとしてではなく純粋に写真展として見た方がいい展示ではありますので興味のある方はここの感想を一度忘れて見に行かれることを薦めます。綺麗な黒白プリントが見たい方は是非。