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はてダ終了に合わせてログ移行させました。ところどころリンク先が死んでるかもしれませんが仕様です。

川崎市民ミュージアム「時代を切り開くまなざし 木村伊兵衛写真賞の30年」

ご存知木村伊兵衛賞が30周年を迎えた記念に開催された写真展。とりあえず順路が分かりにくいぞ>主催の人
基本的に「その年の注目される活動を行った若手写真家」に出される賞なので、こういう風に30年分通しで作品を見られると日本の写真の流行り廃りが分かりますから、写真の勉強をしてる人などには教材として非常にいいんじゃないでしょうか。写真展としての価値があるかというと、それは展示されてる中に好みの写真家が何人いるかというところに依存する感じですかねえ。割とそのあたり微妙。
今回ひととおり通しで見て思ったんですが、どうも自分の写真の趣味は90年代に入る直前あたりで止まってますな。丁度ホンマタカシが受賞する前後あたり…かな。それ以降の写真については別に嫌いじゃないんだけど、なんか「らしさ」がなくなってるというか、作品の中に「別に写真じゃなくてもいいんじゃないの」的な部分が出てきてるような気がするんですよ。まあ単に自分の感覚が古いっつーのもあるんでしょうが。
あと印象に残ったもの…というと今道子のプリントが久々に見られてお得な気がしたこと(いや好きなんですよこの人の作品)と、あとは「該当者なし」だったときのコメント群がなかなか考えさせられて良かったというあたりでしょうか←偏ってます