偽デジタル写真屋日報@はてな保管庫

はてダ終了に合わせてログ移行させました。ところどころリンク先が死んでるかもしれませんが仕様です。

写真出力と色域のこと

いやまあ出せる色域が広いに越したことはないんですよ。物理的に出せない色があるつーのは切ないんで。
でもねえ、広色域出力できるからってその色域の端まで使い切るようなレタッチをした写真ってのはちょっとえぐいかなーと思ったりします。けばくて目に痛い。

ちうわけで

写真屋さんのレタッチと印刷屋さんのレタッチって基本的に相容れないものなんじゃないかと最近考えてます。完全に別物かと問われるとそんなこともないんですけど、「刷れる色に原稿を合わせる」印刷向けレタッチの考え方をそのまま写真に持ってくると食い違いが起こるんじゃないかなぁ、と。やぱ写真出力は階調豊かでがっつり色が乗ってる方がリッチな感じがするじゃないですか。色の分離が良くて鮮やかなのも悪くないんですけど、写真ってそれだけじゃないと思いますよ。

ただしあれだ

印刷原稿として写真を撮ってる人の世界は印刷準拠で考えないといかんでしょうね。印刷で出せない色ばかりの原稿を「うちのインクジェットなら刷れたんだ!」とか言って揉めるのは非常に不毛。